“やきもの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
陶器50.0%
焼物16.7%
陶物11.1%
土瓦5.6%
5.6%
炙物5.6%
燒物5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「光悦どの、私には、今もいったとおり、陶器やきもののことなど、皆目わからないのですが、この茶碗は、よほど名工の作ったものでしょうな」
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ま、ま、めしあがれ、熱いところを。ね、御緩ごゆっくり。さあ、これえ、お焼物やきものがない。ええ、間抜けな、ぬたばかり。これえ、御酒ごしゅ尾頭おかしら附物つきものだわ。ぬたばかり、いやぬたぬたとぬたったおんなだ。
国貞えがく (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
卵の積りで陶物やきものの模型卵を呑んで、苦しがって居るのだ。折から来合わして居たT君が、尻尾しっぽをつまんで鶏小屋から引ずり出すと、余が竹竿たけざおでたゝき殺した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
土瓦やきもの破片くだけを以て身をきつつ灰の中に坐する有様であった。
ヨブ記講演 (新字新仮名) / 内村鑑三(著)
チムール諸国使節を大饗するに馬のやきものの脚を去り、腰といさらいを最上饌とし切って十の金銀器に盛るとありて、その食いようを詳述す。
この上は国元へ頼遣たのみやった別途の金の到着するのを、写真を膝に指折るばかり、淀文へも存じながら無沙汰したが、その十日ほどに白魚しらおは椀をおわれて、炙物やきものの端に粒の蚕豆そらまめが載る時となった。
油地獄 (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)
出し治助どん去月の幾日頃いくかごろだの治助中市と思ひました桃林寺たうりんじ門前の佐印さじるしか三間町の虎公とらこういづれ此兩人の中だと思はれますといへば十兵衞成程々々なるほど/\かうつと十日は治助どんは燒物やきもの獅子しし香爐かうろ新渡しんとさらが五枚松竹梅三幅對ふくつゐ掛物かけもの火入ひいれ一個ひとつ八寸菊蒔繪きくまきゑ重箱ぢうばこ無銘むめいこしらへ付脇差二尺五寸瓢箪へうたんすかしのつば目貫めぬきりようの丸は頭つのふち
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)