“ますます”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:マスマス
語句割合
益々57.9%
31.8%
益〻6.2%
益益1.5%
1.0%
増々1.0%
倍々0.5%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
弥吉は、こう言い乗せられると、益々ますますあわててどもって、あいにく、のど絡まりをした声がかすれて出なかった。
お小姓児太郎 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
と、片里は少人の心持が、自分の思う方へと傾いてゆくのに益々ますますよろこばされて、あおり立てるように言うのでした。
艶容万年若衆 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
祇園祭りや祇園ばやしなどが、国々に、ますます盛んになつて行くに連れて、物見の人までが、我も/\と異風をして出かけた。
其形が、次第に寿詞の方へ移つて、宮廷に奉仕する家職の歴史的関係を、奏寿者から説くこと、ますます明細なるに到つたのだ。
日本文学の発生 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
そうした想像の謎の中で、得体えたいのわからぬ一つの予感が、疑いを入れない確実さで、益〻ますますはっきりと感じられた。
ウォーソン夫人の黒猫 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
然し二人の愛が互に完全に奪い合わないでいる場合でも、若し私の愛が強烈に働くことが出来れば、私の生長は益〻ますます拡張する。
惜みなく愛は奪う (新字新仮名) / 有島武郎(著)
しかし彼女は益益ますますはげしく、殆んど毎日のようにやって来た。
性に眼覚める頃 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
などが、かれにとっては益益ますますおかしな疑いをもたすのである。
幻影の都市 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
だから引越さない方がいいだろうと云うので、何千万円と云う大資産を作り、店はますます繁昌して狭い寺の中では不自由であるが、それで出ないとの事であった。
商売の繁昌する家 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
王維が九日山東の兄弟をおもうの詩「独リテ異郷異客。毎佳節ますますしん。遥カニ兄弟けいていキニ処。遍シテ茱萸しゅゆカン一人いちにん」の如きも、単に家郷の兄弟を懐うだけでなく
古句を観る (新字新仮名) / 柴田宵曲(著)
年頃なさけかけて飼ひけるほどに、よくその恩に感じてや、いとも忠実まめやかつかふれば、年久しく盗人ぬすびとといふ者這入はいらず、家は増々ますます栄えけり。
こがね丸 (新字旧仮名) / 巌谷小波(著)
現代の新婦人連は大方これに答えて、「そんなお人好ひとよしな態度を取っていたなら増々ますます権利を蹂躙じゅうりんされて、遂には浮瀬うかむせがなくなる。」というかも知れぬ。
妾宅 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
もとより彼は尊王家なり、その尊王の精神に至っては始終を一貫せり、しこうして終に至って倍々ますます発揚せり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
これを例えば当時の封建社会は、既にその弾力を失したる護謨ゴム枕の如し、しこうして空気の量は倍々ますますその中に膨脹し来る。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)