“はつきやう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
發狂66.7%
発狂33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成程外には俺を張出さうとする力もあるのよ。だがうちから押出さうとする力も強い、これじや耐らん、惱亂なうらんする。無理に耐へたら遂に悶死もだえじにだ!………でなけア發狂はつきやうだ。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
院長殿ゐんちやうどの、とう/\發狂はつきやう御坐ござつたわい。』と、ハヾトフは別室べつしつながらのはなし
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
こぶしむねつていのるかとおもへば、すぐゆびあな穿つたりしてゐる。これ猶太人ジウのモイセイカともので、二十年計ねんばかまへ自分じぶん所有しよいう帽子製造場ばうしせいざうばけたときに、發狂はつきやうしたのであつた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
戸口とぐちからだい一のものは、せてたかい、栗色くりいろひかひげの、始終しゞゆう泣腫なきはらしてゐる發狂はつきやう中風患者ちゆうぶくわんじやあたまさゝへてぢつすわつて、一つところみつめながら、晝夜ちうやかずかなしんで、あたま太息といきもら
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
なんだかこはいやうね。——さうさう、いつかあつたぢやないの? 千円かの無尽むじんにあたつて発狂はつきやうしたといふおぢいさんが……」
(旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)