“のうりよく”の漢字の書き方と例文
語句割合
能力100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ひと人以上ひといじやうものになることは出來できない、しかひとひと能力のうりよく全部ぜんぶつくすべき義務ぎむもつる。此義務このぎむつくせばすなは英雄えいゆうである、これが先生せんせい英雄經えいゆうきやうです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
これを文學ぶんがくうへ把持力はじりよくといつて、自分じぶん經驗けいけんをいつまでもわすれずに、にぎりしめるちからがあつて、機會きかいがあると、それを文章ぶんしようあらは能力のうりよくをいふのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
むか叔父をぢいへで、これおなことらせられたときは、暇潰ひまつぶしのなぐさみとして、不愉快ふゆくわいどころかかへつて面白おもしろかつた記憶きおくさへあるのに、いまぢや此位このくらゐ仕事しごとよりほかにする能力のうりよくのないものと
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
ところが、物質ぶつしつ進化しんか方面ほうめんと、精神上せいしんじようのことゝは反對はんたいで、複雜ふくざつなものをだんだん整頓せいとんして、簡單かんたんにして能力のうりよく出來できることが、文明ぶんめいすゝんでゆくありさまであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)