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ねみゝ
語句 | 割合 |
寐耳 | 33.3% |
寝耳 | 33.3% |
寢耳 | 33.3% |
制し
凱歌の
聲いさましく
引揚げしにそれとかはりて
松澤が
周章狼狽まこと
寐耳に
出水の
騷動おどろくといふ
暇もなく
巧みに
巧みし
計略に
爭ふかひなく
敗訴となり
家藏のみか
數代續きし
暖簾までも
皆かれが
手に
歸したれば
木より
落たる
山猿同樣たのむ
木蔭の
雨森新七といふ
番頭の
白鼠去年生國へ
歸りし
後は
譬にいふ
寝耳に水の
災難にあふ事、雪中の
洪水寒国の
艱難、
暖地の人
憐給へかし。
『え、
君の
細君と
御子息⁈』と
私は
意外に
※んだ。十
年も
相見ぬ
間に、
彼に
妻子の
出來た
事は
何も
不思議はないが、
實は
今の
今まで
知らなんだ、
况んや
其人が
今本國へ
皈るなどゝは
全く
寢耳に
水だ。