“なんと”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
南都55.6%
11.1%
南斗11.1%
南渡11.1%
沢山11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
たづぬるにもと大和國やまとのくに南都なんと春日かすが社家しやけ大森隼人おほもりはいとの次男にて右膳うぜん云者いふものありしが是を家督かとくにせんとおもひ父の隼人は右膳に行儀ぎやうぎ作法さはふ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
じいさま、彼所あそこゆる十五、六さいくらい少女しょうじょなんと品位ひん様子ようすをしてることでございましょう。衣裳いしょうしろ羽根はねしろ、そしてしろひもひたい鉢巻はちまきをしてります……。
……紅き衣を着たひとは南斗なんと、白い衣を着て容貌の醜いほうが北斗だよといったそうです。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
詳しく言えばその中にも南定なんてい北定ほくていとあって、南定というのは宋がきんわれて南渡なんとしてからのもので、勿論その前の北宋ほくそうの時、美術天子の徽宗きそう皇帝の政和宣和せいわせんな
骨董 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「でもね、娑婆気しゃばっけだの、洒落しゃれだの、見得だの、なんにもそんなわざとでなしに、しようと思って、直ぐあの中へ、頭からお宝を撒ける人は、まあ、沢山なんとほかには無い。——おこうさんばかりなんだよ。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)