“としょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徒渉71.7%
渡渉17.4%
斗筲4.3%
杜松2.2%
塗墻2.2%
杜昌2.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天野源右衛門の手勢数百が、ざぶざぶと、桂川を徒渉としょうしてゆくのを見て、明け空近い旗風の下の一万余人は、いよいよ不安をつのらせた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貨物自動車やタキシーをつかまえて無理に乗せて貰ったり、乗物のかない所は歩いたり渡渉としょうしたりして来たと云うことで、食料品を入れたリュックサックを背負い
細雪:02 中巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
さてこの夫婦ふうふうちまえにわに、一ぽん杜松としょうがありました。ふゆのことでしたが、おかみさんはこのしたで、林檎りんごかわいていました。
つきったときに、おかみさんは、杜松ねずしたきましたが、杜松としょうあま香気かおりぐと、むねそこおどつようながしてて、うれしさにわれしらずそこへひざきました。
彼らは決して塗墻としょうに馬を乗り懸くるが如き事をさず、而してかくの如き事は、革命家の最も為さざるべからざる所なり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
古井戸をのぞけばわっと鳴く蚊かな 杜昌としょう
俳諧瑣談 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)