“かちわた”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
徒渉57.1%
14.3%
徒歩渉7.1%
徒渡7.1%
7.1%
歩渉7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なれどごへんほどの大男には、容易たやす徒渉かちわたりさへならうずる。さればごへんはこれよりこの河の渡し守となつて、往来の諸人を渡させられい。
きりしとほろ上人伝 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
後手うしろでに人かちわたる春の水
五百句 (新字旧仮名) / 高浜虚子(著)
水はただ砂を洗うほどに流れている。足の甲をらしさえすれば徒歩渉かちわたるのは容易である。
満韓ところどころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
さりとて、行手は千住の大橋で、川を徒渡かちわたりでもしない限り、裏道を通り抜けるというわけにもゆきません。やむことを得ずしてお仕置場の中へ避けて、この人数をやり過ごそうとしました。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
子曰く、虎をてうち(徒搏)にし、河をかちわた(徒渉)りて、死すともゆるなきものは、吾くみせざるなり、必ずや事に臨みておそれ謀を好みて成すひとに(与する)なり。(一〇)
孔子 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
一旦見出したら決して迷わずに進め、どしどし進め。岩があったら踏み越え、川があったら歩渉かちわたれ。倒れるなら、行けるところまで行ってから倒れろ!
日は輝けり (新字新仮名) / 宮本百合子(著)