“かちわたり”の漢字の書き方と例文
語句割合
徒渉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのうちに私の息子も帰って来る筈ですが川の水が非常に冷めたくてなかなか徒渉かちわたりするのは困難ですから、明日息子と一緒にヤク(牛の類)に乗ってお越しになったらよかろう。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
野薊のあざみ、蛍袋、山鳥冑などが咲いている、幅の狭い川、広い川を二つ三つ徒渉かちわたりして、穂高山の麓のたけ川まで来ると雨が強くなった、登山をあきらめて引きかえすころは、濡鼠ぬれねずみになってしまう
梓川の上流 (新字新仮名) / 小島烏水(著)
驚破すはやと、母屋おもやより許嫁いひなづけあにぶんのけつくるに、みさしたるふみせもあへずきててる、しをりはぎ濡縁ぬれえんえだ浪打なみうちて、徒渉かちわたりすべからず、ありはすたらひなかたすけのせつゝ、してのがるゝ。
婦人十一題 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)