杜松としょう)” の例文
さてこの夫婦ふうふうちまえにわに、一ぽん杜松としょうがありました。ふゆのことでしたが、おかみさんはこのしたで、林檎りんごかわいていました。
つきったときに、おかみさんは、杜松ねずしたきましたが、杜松としょうあま香気かおりぐと、むねそこおどつようながしてて、うれしさにわれしらずそこへひざきました。
おっとおんな杜松としょう根元ねもとめました。そしてそのときには、大変たいへんきましたが、ときつと、かなしみもだんだんうすくなりました。それからしばらくすると、おとこはすっかりあきらめて、くのをやめました。