“ちうちよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
躊躇98.3%
蹰躇1.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
盲人たちは信じかねて、躊躇ちうちよしながら、それでもそつと手を差出しました。そのてのひらへ、エミリアンは金貨を一枚づつのせてやりました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
いまじつ非常ひじやう塲合ばあひである、非常ひじやう塲合ばあひには非常ひじやう决心けつしんえうするので、躊躇ちうちよしてれば、吾等われら一同いちどうはみす/\ひとこの山中さんちう
此奴こいつ先刻さつきぼくが飲んだんだから」と云つて、洋盃コツプげたが、蹰躇ちうちよした。代助のすはつてゐる所から、みづてやうとすると、障子のそと硝子戸がらすどが一枚邪魔をしてゐる。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「打ちけてくださらなくつてもいから、何故なぜ」と云ひけて、一寸ちよつと蹰躇ちうちよしたが、思ひ切つて、「何故なぜてゝ仕舞つたんです」と云ふや否や、又手帛ハンケチかほてゝ又いた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
左様さうですね」と蹰躇ちうちよしたが、「どうせ、ことわりにるんだから」と云つてあによめかほた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)