“ちゆうちよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
躊躇83.3%
蹰躇16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此際このさいあるひ倒壞家屋とうかいかおく下敷したじきになつたものもあらうし、あるひ火災かさいおこしかけてゐる場所ばしよおほいことであらうし、救難きゆうなん出來できるだけおほくの人手ひとでようし、しかもそれには一刻いつこく躊躇ちゆうちよゆるされないものがある。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
花子の上のみ気遣ひてとかく躊躇ちゆうちよのおももちなり。
当世二人娘 (新字旧仮名) / 清水紫琴(著)
何人なんびと蹰躇ちゆうちよして果たさざるは是が為なりと、人あに自ら知らざらんや、「ポー」の言を反覆熟読せば、思なかばに過ぎん、けだし人は夢を見るものなり、思ひも寄らぬ夢を見るものなり
人生 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けがらはしいよくのあればこそうなつたうへ蹰躇ちゆうちよをするわ、そのかほこゑけば、渠等かれら夫婦ふうふ同衾ひとつねするのにまくらならべて差支さしつかへぬ、それでもあせになつて修行しゆぎやうをして、坊主ばうずてるよりは余程よほどましぢやと
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)