“しんよう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
信用68.3%
新様4.9%
瀋陽4.9%
針葉4.9%
新葉2.4%
晋陽2.4%
津陽2.4%
神容2.4%
神鷹2.4%
震燿2.4%
震耀2.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年よりの仕立屋したてやさんは、そのことばをほんとうに信用しんようしようとはしませんでしたが、それでもとにかく、親類の人たちをあつめました。
新様しんようの歌も詠み、慷慨こうがい激烈の歌も詠み、和暢平遠わちょうへいえんの歌も詠み、家屋の内をも歌に詠み、広野の外をも歌に詠み、高山彦九郎たかやまひこくろうをも詠み、御魚屋八兵衛おさかなやはちべえをも詠み、侠家きょうかの雪も詠み、妓院ぎいんの雪も詠み
曙覧の歌 (新字新仮名) / 正岡子規(著)
しんの太祖が遼東一帯の地を斬り従えて、瀋陽しんよう——今の奉天——に都を建てた当時のことである。
雪女 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
枯木はさっきの落雷に、かれたものに違いなかった。だから根元には何かの針葉しんようが、枝ごと一面に散らばっていた。彼はその針葉を踏むと同時に、夢が夢でなかった事を知った。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
春に新葉しんようとも茎上けいじょうに短い花穂かすいをなし、数花が咲くのだが、ちょっと他に類のないめずらしい花形かけいである。これを地にえるとよく育ち、毎年花がく。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
地中に直下する根は多肉たにくで、桔梗根ききょうこんと称し袪痰剤きょたんざいとなるので、したがってこの桔梗ききょうがたいせつな薬用植物の一つとなっている。春に芽出めだ新葉しんようなえは、食用として美味びみである。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
南は新しい長裾ざんさいを濡らしては困ると思った。南は鞭の代りに持っている羅宇らうの長い煙管きせるを驢に加えた。其処は晋陽しんようの郊外であった。
竇氏 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
津陽しんよう開記』、『御系図ごけいず三通』、『歴年亀鑑きかん』、『孝公行実こうこうぎょうじつ』、『常福寺由緒書ゆいしょがき』、『津梁しんりょう院過去帳抄』、『伝聞でんぶん雑録』、『東藩とうはん名数』、『高岡霊験記たかおかれいげんき』、『諸書案文あんもん』、『藩翰譜はんかんぷ』が挙げてある。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
長篠ながしのまでは出馬したが、富士の神容しんようには接していなかったし、参州吉良さんしゅうきらまで鷹狩たかがりに出向いたこともあるが、ついぞ富嶽ふがく秀麗しゅうれいは仰いでいない。
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おまえの家の堂上に神鷹しんようがかけてある。あの鷹がおれの姿をみると急に羽ばたきを
おもえらく、大いに懲創を加うるにあらずんば、則ち以て国威を震燿しんようするに足らざるなりと。江戸に帰るに及んで、同志と反復論弁す。これより先、余、とがありて籍を削らる。しかして官別に恩旨あり。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
おもえらく、然らずんば以て外夷を拒絶し国威を震耀しんようするに足らずと。その後、あまねく洋書を講究し、専ら礮学ほうがくを修め、事に遇えばすなわち論説する所あり、あるいはこれを声詩に発す。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)