針葉しんよう)” の例文
が、そんなことはどうでもい。カフェの中央のクリスマスの木は綿をかけた針葉しんようの枝に玩具おもちゃのサンタ・クロオスだの銀の星だのをぶら下げている。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
枯木はさっきの落雷に、かれたものに違いなかった。だから根元には何かの針葉しんようが、枝ごと一面に散らばっていた。彼はその針葉を踏むと同時に、夢が夢でなかった事を知った。
素戔嗚尊 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)