“しゆんえふ”の漢字の書き方と例文
語句割合
春葉100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風葉ふうえふは「身長今一寸いつすん」を希望とし、春葉しゆんえふは「四十迄生きん事」を希望とし、紅葉は「欧洲大陸にマアブルの句碑を立つ」を希望とす。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
春葉しゆんえふはこれよりさき、ぐぢ、と甘鯛あまだひ區別くべつつて、葉門中ゑふもんちう食通しよくつうだから、よわつたかほをしながら、しろ差味さしみにわさびをかして苦笑くせうをしてた。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのかくはま、と夫人ふじんとに、紹介状せうかいじやう頂戴ちやうだいして、春葉しゆんえふ二人ふたりかけた。あゝ、この紹介状せうかいじやうなかりせば……おもひだしても、げつそりとはらく。……
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
けだしいろ象徴しやうちようではないのだが、春葉しゆんえふ羽織はおりういふものか、不斷ふだんから、くだん素見山すけんざんふうがあつた。——そいつをパツといで、角力すまふらうとふ。
火の用心の事 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
むやうに、門外もんそとやなぎくゞつて、格子戸かうしどまへうめのぞくと、二疊にでふ一人ひとりつくゑひかへてた書生しよせいて、はじめてつた、春葉しゆんえふである。十七だから、ひげなんかやさない、五分刈ごぶがりながかほで、仰向あふむいた。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)