“こがく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
木隠23.1%
鼓楽15.4%
小隠15.4%
木隱15.4%
古楽7.7%
小匿7.7%
小蔭7.7%
胡楽7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そのまるい帽子の影はやが木隠こがくれて見えなくなつたが、ミハイロは背後うしろで手を組むで、まだ立つてゐる。何処へ行処ゆきどころもない。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)
聚議庁しゅうぎちょうの大香炉には香がべられ星を祭る壇には供え物が上げられて、鼓楽こがくのうちに、慶祝の酒もりがもよおされた。いつもこうした大祭は三日つづく。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
の時は手前てめえのためにばけの皮を現わされ、立端たちばを失ったから、悪事を止めて辛抱するとは云ったが、実は手前てめえを遺恨に思って附けていたのだが、忙がしい身の上だから奥州おく小隠こがくれをしていた所が
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
其處そこへ、門内もんない植込うゑこみ木隱こがくれに、小女こをんながちよろ/\とはしつてて、だまつてまぜをして、へいについて此方こなたへ、とつた仕方しかたで、さきつから、ござんなれとかたゆすつて、あし上下うへした雀躍こをどりしてみちびかれる
麦搗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
彼女の研究は、古楽こがくに、洋楽に、学問の方もますます深まっているようだった。何か素晴しいものを与えて、彼女の沈みきった心のきたてなければならない——
朱絃舎浜子 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
の春部梅三郎は、奥の六畳の座敷に小匿こがくれをいたして居り、お屋敷の方へは若江病気について急においとまを戴きたいというねがいを出し
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
小蔭こがくれて様子を見んかい。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
やがて伽陵頻伽かりょうびんがの人鳥が供物を仏前にささげて帰って来ると、誦讃じゅさんの声につれて菩薩が舞い出す。伽陵頻伽も二行に対立して、楽を奏しつつ舞う。——その次は胡楽こがく(あるいは古楽)である。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)