鼓楽こがく)” の例文
東雲しののめの頃から、徐州城のうちに、鼓楽こがくの音がきこえていた。ゆうべから夜を明かして、盛大な祝宴は張られていたのである。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
聚議庁しゅうぎちょうの大香炉には香がべられ星を祭る壇には供え物が上げられて、鼓楽こがくのうちに、慶祝の酒もりがもよおされた。いつもこうした大祭は三日つづく。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すぐ鼓楽こがく角笛つのぶえのうちに官兵の旗は列をととのえ、二輛の檻車を中にくるんで鎮台大門から整々せいせいとして出て行った。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
社火しゃか行列(祝いの仮装行列)だの、鰲山ごうざん燈籠とうろうで飾った花車だし)の鼓楽こがくだの、いやもう、形容のしようもない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)