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きそくたゞ
稍にのみ
一團の
葉があつて、
幹は
丁度天幕の
柱のやうに、
數百間四方規則正しく
並んで
居る
奇妙な
林の
下を
窬つたりして、
道の
一里半も
歩んだと
思ふ
頃、
一個の
泉の
傍へ
來た。
かういふ
地震計で
遠方の
大地震を
觀測すると、その
記録した
模樣が
極めて
規則正しいものとなつて
現れて
來て、
今日では
模樣の
一つ/\について
其經路が
既に
明かにせられてゐる。
「
尤も
此位ぢや
旦那も
大目に
見てくれべえから
心配はあんめえがなよ」
勘次は
直にお
品の
病氣に
心付いて
恁ういつた。
壁際には
藁の
器用な
俵が
規則正しく
積み
換られた。お
品はそれを一
心に
見た。