“かすか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
54.2%
43.4%
幺微0.3%
幽微0.3%
幽迷0.3%
幽遠0.3%
微茫0.3%
細微0.3%
隠微0.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
詩歌の本流というものもちょうどこうした深処にあってに、力強く流るるものだ。この本流のまことの生命力を思わねばならない。
木曾川 (新字新仮名) / 北原白秋(著)
一斉に絶えずいで、国が洪水に滅ぶる時、呼吸のあるはく死して、かかる者のみう風情、ただソヨとの風もないのである。
伊勢之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
夜の静なるを動かして、かの男女細語ぬ。幺微なれば聞知るべくもあらねど、娓々として絶えず枕に打響きては、なかなか大いなる声にも増して耳煩はしかり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
彼方もその幺微なる声に語り語りてまざるは、思の短夜に余らんとするなるか。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
無い縁は是非が無いで今に至ったが、天のというものはさて測られないものではあると、なんとなく神さまにでもりたいような幽微な感じを起したりするばかりだった。
太郎坊 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
おとせあれ見よ、草葉の露に、青い幽迷な蛍火一つ……
雪柳 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
を打った中折れの茶のの下から、深きを動かしながら、見上げる頭の上には、微茫なる春の空の、底までもを漂わして、吹けばくかと怪しまるるほど柔らかき中に屹然として
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
細微な鼓動が続いていたに相違ないのだから
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
坊さんは嬰児のような生真面目な眼付をして公爵の顔に見入っていたが、何といって捕捉する事の出来ない隠微な幻のようなものがちょいちょい頭の中で動めいた。