“かしゅう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
加州31.3%
何首烏12.5%
華州6.3%
夏周6.3%
家集6.3%
河州6.3%
瓜州6.3%
瓜洲6.3%
花繍6.3%
華聚6.3%
華衆6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
加州かしゅうさかいへ、宗徒討伐に向った朝倉軍は、冬季をこえての長陣となった。光秀は、日頃、世話になっている園阿えんあ
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
地下茎ちかけい塊根かいこんのできる何首烏かしゅうすなわちツルドクダミも、一時はそれが性欲にくとて、やはり中国の説がもとで大騒ぎをしてみたが、結局はなんのこうも見つからず、阿呆あほらしいですんでしまった。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
ところが、聞けば近ごろは華州かしゅう華陰県かいんけんの少華山にいるッてえはなしなんで、ひとつそこへ出向いて行き、仲間に誘ッて来てえもんだと思うのですが、どうでしょう先生
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
とばかり、疾風雲はやてぐものごとく、河川をのぼり、野を踏破して、昼夜わかたず、華州かしゅうへ急行したのだった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつか使に来た何如璋かじょしょうと云う支那人は、横浜の宿屋へ泊って日本人の夜着を見た時に、「これいにしえ寝衣しんいなるもの、此邦このくに夏周かしゅう遺制いせいあるなり。」
開化の良人 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
もっともこの辺の論は短歌につきての論と御承知可被下くださるべく候)真淵の家集かしゅうを見て、真淵は存外に万葉の分らぬ人とあきれ申候。かく申し候とて全く真淵をけなす訳にては無之候。
歌よみに与ふる書 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
河州かしゅう富田林の近在に灯明松と名づくる妖怪松がある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
二人はその朝の五更の頃、そっと家を逃げだして、瓜州かしゅうから揚子江の流れを渡り、鎮江府の丹陽たんようへ往って、目ざしている金栄の家のことを聞いてみるとすぐ判った。
金鳳釵記 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
それには「汝に魚の銭をす」と書いてあった。劉はますます奇異の感を深うして、瓜洲かしゅうに僧侶をあつめて読経をしてもらった上に、かの銭はみな施して帰った。
彼の手は将軍内廷の小刀庖丁ほうちょうより、幕閣日用の紙にまで、妖僧の品行より俳優の贅沢ぜいたくにまで、婦女子の髪飾より、食膳の野菜にまで、小童のたこの彩色より、雲助くもすけ花繍かしゅうまで、およそ社会生活の事
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
けだし二人皆実務の才にあらず、兵を得る無し。子澄は海に航して兵を外洋にさんとしてはたさず。燕将劉保りゅうほ華聚かしゅうつい朝陽門ちょうようもんに至り、そなえ無きをうかがいて還りて報ず。燕王おおいに喜び、兵を整えて進む。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
王騎射もっとくわし、追う者王をるをあえてせずして、王の射て殺すところとなる多し。適々たまたま高煦こうこう華衆かしゅう等を率いて至り、追兵を撃退して去る。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)