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かしゆう
つぎに
名高い
歌の
書物は、
萬葉集が
書物になつて
後、
百年以上經つてから
出た、
古今集といふ
歌集であります。
これは
御存じの
醍醐天皇の
御代に
出來たもので、
普通、
天子の
仰せでつくつた
歌集の
第一番のものだといふことになつてゐます。かうした
歌集を
敕撰集といひます。
さうして
皆さんも
知つてゐる
鎌倉時代に
近くなると、
京都の
貴族たちの
歌が、
目に
立つて
變つて
來ました。それは、
新古今集といふ
歌集を
見ればよくわかることです。
古今集の
後、たくさん
勅撰集やらいろんな
歌人のめい/\の
家集といふものが
出てゐるが、
歌のほんとうの
性質といふものは、だいたい