“いつぱつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
一發50.0%
一髪50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
眼(まなこ)を放(はな)たず睥睨(へいげい)して居(を)る、猛狒(ゴリラ)も益々(ます/\)猛(たけ)く此方(こなた)を窺(うかゞ)つて居(を)る、此(この)九死一生(きうしいつしやう)の分(わか)れ目(め)、不意(ふい)に、實(じつ)に不意(ふい)に、何處(どこ)ともなく一發(いつぱつ)の銃聲(じうせい)。
何(なに)を見(み)たもありません、本船(ほんせん)左舷(さげん)後方(こうほう)の海上(かいじやう)に當(あた)つて星火榴彈(せいくわりうだん)に一次(いちじ)一發(いつぱつ)の火箭(くわせん)、それが難破船(なんぱせん)の信號(しんがう)である位(くらゐ)を知(し)りませんか。
つゞいて飛込(とびこ)まんとする獅子(しゝ)を目掛(めが)けて、私(わたくし)は一發(いつぱつ)ドガン、水兵(すいへい)は手鎗(てやり)て突飛(つきと)ばす、日出雄少年(ひでをせうねん)は素早(すばや)く身(み)を跳(をど)らして、入口(いりくち)の扉(とびら)をピシヤン。
銀杏返(いてふがへし)を引約(ひつつ)めて、本甲蒔絵(ほんこうまきゑ)の挿櫛(さしぐし)根深(ねぶか)に、大粒の淡色瑪瑙(うすいろめのう)に金脚(きんあし)の後簪(うしろざし)、堆朱彫(ついしゆぼり)の玉根掛(たまねがけ)をして、鬢(びん)の一髪(いつぱつ)をも乱さず、極(きは)めて快く結ひ做(な)したり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お峯は苦笑(にがわらひ)しつ。明(あきらか)なる障子の日脚(ひざし)はその面(おもて)の小皺(こじわ)の読まれぬは無きまでに照しぬ。髪は薄けれど、櫛(くし)の歯通りて、一髪(いつぱつ)を乱さず円髷(まるわげ)に結ひて顔の色は赤き方(かた)なれど、いと好く磨(みが)きて清(きよら)に滑(なめらか)なり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)