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麻繩
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あさなは
ふりがな文庫
“
麻繩
(
あさなは
)” の例文
新字:
麻縄
醫者
(
いしや
)
は
少
(
すこ
)
し
呼吸器
(
こきふき
)
を
冒
(
をか
)
されてゐる
樣
(
やう
)
だからと
云
(
い
)
つて、
切
(
せつ
)
に
轉地
(
てんち
)
を
勸
(
すゝ
)
めた。
安井
(
やすゐ
)
は
心
(
こゝろ
)
ならず
押入
(
おしいれ
)
の
中
(
なか
)
の
柳行李
(
やなぎがうり
)
に
麻繩
(
あさなは
)
を
掛
(
か
)
けた。
御米
(
およね
)
は
手提鞄
(
てさげかばん
)
に
錠
(
ぢやう
)
を
卸
(
おろ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
この
猿
(
さる
)
は、
誰
(
だれ
)
が
持主
(
もちぬし
)
といふのでもない、
細引
(
ほそびき
)
の
麻繩
(
あさなは
)
で
棒杭
(
ばうくひ
)
に
結
(
ゆわ
)
えつけてあるので、あの、
占治茸
(
しめぢたけ
)
が、
腰弁当
(
こしべんたう
)
の
握飯
(
にぎりめし
)
を
半分
(
はんぶん
)
与
(
や
)
つたり、
坊
(
ばつ
)
ちやんだの、
乳母
(
ばあや
)
だのが
袂
(
たもと
)
の
菓子
(
くわし
)
を
分
(
わ
)
けて
与
(
や
)
つたり
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ほんの五六尺の
麻繩
(
あさなは
)
ですが
強靭
(
きやうじん
)
で
逞
(
たくま
)
しくて、これは全く物凄いものです。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
宗助
(
そうすけ
)
はまた
行李
(
かうり
)
を
麻繩
(
あさなは
)
で
絡
(
から
)
げて、
京都
(
きやうと
)
へ
向
(
むか
)
ふ
支度
(
したく
)
をしなければならなくなつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
中にはこれも眞新らしい
半濕
(
はんじめ
)
りの泥の附いた
鍬
(
くは
)
が一梃、それに頭の上には井戸替の時にでも使つたらしい手頃の
麻繩
(
あさなは
)
が二三本輪にして掛けてありますが、その一本には、明かに血潮らしいものを
銭形平次捕物控:153 荒神箒
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
凄まじい
恐怖
(
きようふ
)
が、花火のやうに
炸裂
(
さくれつ
)
したのも無理はありません。部屋の中に若い娘が一人、首に
強靱
(
きやうじん
)
な
麻繩
(
あさなは
)
を卷かれ、その繩尻を二間ばかり疊から縁側に引いて、
俯向
(
うつむき
)
になつたまゝ死んでゐたのです。
銭形平次捕物控:090 禁制の賦
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
床の下の
逞
(
たくま
)
しい
梁
(
はり
)
から垂れた握り太の
麻繩
(
あさなは
)
。
銭形平次捕物控:006 復讐鬼の姿
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
麻
常用漢字
中学
部首:⿇
11画
繩
部首:⽷
19画
“麻”で始まる語句
麻痺
麻布
麻
麻雀
麻疹
麻裃
麻裏
麻縄
麻上下
麻糸