“あさなは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
麻繩85.7%
麻縄14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ほんの五六尺の麻繩（あさなは）ですが強靭（きやうじん）で逞（たくま）しくて、これは全く物凄いものです。
銭形平次捕物控：114 遺書の罪 (旧字旧仮名) ／ 野村胡堂(著)
宗助（そうすけ）はまた行李（かうり）を麻繩（あさなは）で絡（から）げて、京都（きやうと）へ向（むか）ふ支度（したく）をしなければならなくなつた。
門 (旧字旧仮名) ／ 夏目漱石(著)
左の手に蝋燭（ろふそく）を持つて兄の背後（うしろ）に廻（まは）つたが、三筋（みすぢ）の麻縄（あさなは）で後手に縛（しば）つて柱（はしら）に括（くヽ）り附けた手首（てくび）は血が滲（にじ）んで居る。
蓬生 (新字旧仮名) ／ 与謝野寛(著)
貢さんは勇々（いそ／＼）として躊躇（ためら）ふ所なく麻縄（あさなは）を切り放つた。お濱さんは玄関の方へ廻（まは）つて来た。
蓬生 (新字旧仮名) ／ 与謝野寛(著)