“ほそびき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
細引75.0%
細曳17.5%
細紐2.5%
細索2.5%
麻縄2.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
目をこらして、彼の降りて来た個所を見ると、格天井の隅の一枚が、ポッカリ黒い穴になって、そこから一本の細引ほそびきがたれている。
吸血鬼 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
飯櫃おはちを私の手の届かぬ高い処へ載せておいたり、私を蒲団ふとんの中にくるんで押入れの中に投げ込んだり、ある夜などは私を細曳ほそびき手鞠てまりのようにからげて
大掃除の時にも彼は懐手ふところでをしたなり澄ましていた。行李こうり一つからげるにさえ、彼は細紐ほそびきをどう渡すべきものやら分らなかった。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
鹽「あなたも不憫と思召おぼしめすならば、此の屍骸しがいわたくし一人では持ってまいることは出来ませんが、此処に細索ほそびきがありますから、これでからげて吊りまして、鉄砲の差荷さしにないで、一方かた/\担いではくれませんか」
塩原多助一代記 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
清「よし、此奴こいつ細っこい紐じゃア駄目だ、なに麻縄ほそびきい」
菊模様皿山奇談 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)