“細曳”の読み方と例文
読み方割合
ほそびき100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
呟きながら、又八の体を撫でまわしていたが、やがて腰についていた細曳ほそびきを解くと、又八の両手を後ろへやって、ぐるぐる巻きに縛ってしまう。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
飯櫃おはちを私の手の届かぬ高い処へ載せておいたり、私を蒲団ふとんの中にくるんで押入れの中に投げ込んだり、ある夜などは私を細曳ほそびき手鞠てまりのようにからげて
周馬は先に、その一挺の駕へ寄り、お千絵の体をれの中へはねこんだ。そして、手早く細曳ほそびきを引ッぱずして、駕のまわりを蜘蛛手くもでにかがりだす。
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)