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細曳
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ほそびき
ふりがな文庫
“
細曳
(
ほそびき
)” の例文
呟きながら、又八の体を撫でまわしていたが、やがて腰についていた
細曳
(
ほそびき
)
を解くと、又八の両手を後ろへやって、ぐるぐる巻きに縛ってしまう。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
飯櫃
(
おはち
)
を私の手の届かぬ高い処へ載せておいたり、私を
蒲団
(
ふとん
)
の中にくるんで押入れの中に投げ込んだり、ある夜などは私を
細曳
(
ほそびき
)
で
手鞠
(
てまり
)
のように
搦
(
から
)
げて
何が私をこうさせたか:――獄中手記――
(新字新仮名)
/
金子ふみ子
(著)
周馬は先に、その一挺の駕へ寄り、お千絵の体を
垂
(
た
)
れの中へはねこんだ。そして、手早く
細曳
(
ほそびき
)
を引ッぱずして、駕のまわりを
蜘蛛手
(
くもで
)
にかがりだす。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
間道
(
かんどう
)
からもぐりこんで、とりでをかきまわすという
危
(
あぶ
)
ない役目、
鉱山
(
かなやま
)
の
坑
(
あな
)
へ
細曳
(
ほそびき
)
一本で
吊
(
つ
)
りさがるよりは、まだ
危険
(
きけん
)
だ。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そして、酔いつぶれている新九郎を駕へ入れ、垂れの外から
細曳
(
ほそびき
)
一本廻して、さっさとどこかへ行ってしまった。
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
云い終ると、蒲団包みや、
莚
(
むしろ
)
ぐるみの荷物を、
細曳
(
ほそびき
)
にからげて、
狭間
(
はざま
)
から下へするする降ろして来た。
新書太閤記:08 第八分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そのうちに、かれらは
細曳
(
ほそびき
)
を
手繰
(
たぐ
)
り、二つのつづらをがんじがらめにくくりだした。なお、残る一つのつづらへも、念のために槍や刀を突っ込んでみたが、それは、何の手応えもなかった。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
曳
漢検準1級
部首:⽈
6画
“細”で始まる語句
細
細々
細君
細工
細面
細作
細引
細流
細道
細紐