“ロープ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
33.3%
麻縄11.1%
綱条11.1%
吊綱11.1%
索条11.1%
11.1%
鋼線11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
仕合谷シアイダンの泊り場へおりる所は、黒部特有の、大きな熊手でかいたような縦皺の一つだったが、ロープで(硫黄沢の経験から、こんどはロープを用意していた)
ある偃松の独白 (新字新仮名) / 中村清太郎(著)
彼は、麻縄ロープでぐるぐる巻にされ、甲板に転がっている僕等に気がつくと、また、険しい眼付で、ピストルの銃口を向けた。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
そして、藻掻もがく手足を押込んでしまうと、袋の口を麻縄ロープで厳重にゆわいてしまった。ああ、僕は、こんどこそ海底の藻屑もくずと消え失せなければならないのか。
怪奇人造島 (新字新仮名) / 寺島柾史(著)
「そうです。私が倉庫エレベーターで下へおりようとしましたところ、エレベーターの綱条ロープにつかまって脱獄囚が下からどやどやと上ってきたのにはおどろきました」
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
綱条ロープにつかまって上るなんて、そんなことができてたまるか」
浮かぶ飛行島 (新字新仮名) / 海野十三(著)
今しも人間を山盛りにして降りかけた端舟ボートが、操作を誤って片っ方の吊綱ロープだけゆるめたために、逆釣さかづりになってブラ下がった。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
……ツイ今しがた仕繰夫しくり(坑内の大工)の源次を載せて、眼の前の斜坑口しゃこうぐちを上って行った六時の交代前の炭車トロッコ索条ロープでもれて逆行ひっかえして来はせんか……。
斜坑 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
海軍兵学寮の出品は啓示だった。大きな索条ケーブルロープ、滑車、船の索具全部、それから特に長さ十四フィートで、どこからどこ迄完全な軍艦の模型と、浮きドックの模型とが出ていた。
重い物体をひっかける化物ばけもののようにでっかいかぎが、太い鋼線ロープってあり、また橋梁の一隅いちぐうには、鉄板てっぱんで囲った小屋がっていて、その中には
夜泣き鉄骨 (新字新仮名) / 海野十三(著)