“はづな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
端綱28.6%
14.3%
支頭韁14.3%
14.3%
覊絏14.3%
覊綱14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その畜生ちくしょうに落されるとは、何かの因縁いんねんに違いございません。それは石橋の少し先に、長い端綱はづなを引いたまま、路ばたの青芒あおすすきを食って居りました。
藪の中 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
たちまちの内にあの老爺おやじは、牛のはづなでございましょう、有り合せた縄にかけられて、月明りの往来へ引き据えられてしまいました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
盗人たちはそれには目もくれる気色けしきもなく、矢庭やにわに一人が牛のはづなを取って、往来のまん中へぴたりと車を止めるが早いか、四方から白刃しらはの垣を造って、犇々ひしひしとそのまわりを取り囲みますと
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
我国の動物虐待防止会式の諫言かんげん、例えば「坂を登る時には支頭韁はづなをゆるめよ」とか「馬に水を飲ませよ」とかいうような文句が刻んであるのである。
ひいて来た黄牛のはづなを解いて、尻をつよく打ちながら、例の畑へ勢よく追ひこんでやつたのである。
煙草と悪魔 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
「志保田の嬢様が城下へ御輿入おこしいれのときに、嬢様を青馬あおに乗せて、源兵衛が覊絏はづないて通りました。——月日の立つのは早いもので、もう今年で五年になります」
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
葛巻つづらまきの太刀たちをふるいふるい、手に立つ侍を切り払って、単身門の中に踏みこむと、苦もなくうまやの戸を蹴破けやぶって、この馬の覊綱はづなを切るより早く、背に飛びのるも惜しいように
偸盗 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)