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だがしや
ふりがな文庫
“
駄菓子屋
(
だがしや
)” の例文
昔は、こんなものは、
駄菓子屋
(
だがしや
)
の景物などに、ただでくれたしろものだが、いまはこんなものでも、買うとなると決して安くないだろう。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
駄菓子屋
(
だがしや
)
の店先などに丸い
笊
(
ざる
)
の中に打ち重ねて盛りあげられた南京豆の三角形の紙袋を見ると買わずには通り過ぎることが出来ない位でした。
三角形の恐怖
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
とある
駄菓子屋
(
だがしや
)
の奥から出て来た古老らしい人が縁先に立って指さしてくれたのは、街道の左側の、小高い段の上に見える
一
(
ひ
)
と
棟
(
むね
)
の草屋根であった。
吉野葛
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
海蔵
(
かいぞう
)
さんが
人力曳
(
じんりきひ
)
きのたまり
場
(
ば
)
へ
来
(
く
)
ると、
井戸掘
(
いどほ
)
りの
新五郎
(
しんごろう
)
さんがいました。
人力曳
(
じんりきひ
)
きのたまり
場
(
ば
)
といっても、
村
(
むら
)
の
街道
(
かいどう
)
にそった
駄菓子屋
(
だがしや
)
のことでありました。
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
このとき、
飴
(
あめ
)
チョコの
天使
(
てんし
)
は、
村
(
むら
)
へきたのだと
思
(
おも
)
いました。やがて
箱車
(
はこぐるま
)
のふたが
開
(
あ
)
いて、
男
(
おとこ
)
ははたして
飴
(
あめ
)
チョコを
取
(
と
)
り
出
(
だ
)
して、
村
(
むら
)
の
小
(
ちい
)
さな
駄菓子屋
(
だがしや
)
の
店頭
(
みせさき
)
に
置
(
お
)
きました。
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
▼ もっと見る
荒物屋
駄菓子屋
(
だがしや
)
の店先に客引きの意味でかかっている写真の顔が新聞やビラの広告に
頻繁
(
ひんぱん
)
に現われる。聞いてみるとそれがみんな活動俳優のいわゆるスターだそうである。
映画時代
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
仕立屋
(
したてや
)
芋屋
駄菓子屋
(
だがしや
)
挑灯屋
(
ちょうちんや
)
なぞ昔ながらの
職業
(
なりわい
)
にその日の暮しを立てている
家
(
うち
)
ばかりである。
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
しまいに
駄菓子屋
(
だがしや
)
の
上
(
かみ
)
さんに、ここいらに小ぢんまりした
貸家
(
かしや
)
はないかと尋ねてみました。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
鑢屋
(
やすりや
)
の子の川島は悠々と検閲を終った
後
(
のち
)
、目くら縞の懐ろからナイフだのパチンコだのゴム
鞠
(
まり
)
だのと一しょに
一束
(
ひとたば
)
の
画札
(
えふだ
)
を取り出した。これは
駄菓子屋
(
だがしや
)
に売っている
行軍将棋
(
こうぐんしょうぎ
)
の画札である。
少年
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
あいつは
破廉恥罪
(
はれんちざい
)
をおかして平気でいます、人の畑のいもを掘る、
駄菓子屋
(
だがしや
)
の菓子をかっぱらう、ついこのごろ豆腐屋の
折詰
(
おりづめ
)
を
強奪
(
ごうだつ
)
してそのために豆腐屋の
親父
(
おやじ
)
が
復讐
(
ふくしゅう
)
をして
牢獄
(
ろうごく
)
に投ぜられた始末
ああ玉杯に花うけて
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
金米糖
(
こんぺいとう
)
という菓子は今日ではちょっと普通の菓子屋
駄菓子屋
(
だがしや
)
には見当たらない。
備忘録
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
駄菓子屋
(
だがしや
)
のおかみさんは、
飴
(
あめ
)
チョコを
手
(
て
)
に
取
(
と
)
りあげながら
飴チョコの天使
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“駄菓子屋”の解説
駄菓子屋(だがしや)は、主に中学生以下の年齢層の児童を対象とした駄菓子・玩具の小売販売店の形態である。地域により一文菓子屋とも呼ぶ。
なお取扱商品の分野に関しては、後述するように様々な商店の兼業もあることから、店舗によっては菓子類や玩具に限定されない。
(出典:Wikipedia)
駄
常用漢字
中学
部首:⾺
14画
菓
常用漢字
中学
部首:⾋
11画
子
常用漢字
小1
部首:⼦
3画
屋
常用漢字
小3
部首:⼫
9画
“駄菓子”で始まる語句
駄菓子
駄菓子店
駄菓子箱