“だがしや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
駄菓子屋84.6%
駄菓子店15.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とある駄菓子屋だがしやの奥から出て来た古老らしい人が縁先に立って指さしてくれたのは、街道の左側の、小高い段の上に見えるむねの草屋根であった。
吉野葛 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
海蔵かいぞうさんが人力曳じんりきひきのたまりると、井戸掘いどほりの新五郎しんごろうさんがいました。人力曳じんりきひきのたまりといっても、むら街道かいどうにそった駄菓子屋だがしやのことでありました。
牛をつないだ椿の木 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
門前にポッツリと一軒切りの田舎めいた駄菓子店だがしやがあって、おばあさんが店先でうつらうつらと日なたぼっこをしていたりした。
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
暮の二十日はつか頃になると、玩具屋おもちゃや駄菓子店だがしや等までが殆ど臨時の紙鳶屋に化けるのみか、元園町の角には市商人いちあきんどのような小屋掛の紙鳶屋が出来た。
思い出草 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)