“画札”の読み方と例文
読み方割合
えふだ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
画札えふだを握った保吉は川島の号令のかかると共に、誰よりも先へ吶喊とっかんした。同時にまた静かに群がっていた鳩はおびただしい羽音はおとを立てながら、大まわりになかぞらへ舞い上った。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
鑢屋やすりやの子の川島は悠々と検閲を終ったのち、目くら縞の懐ろからナイフだのパチンコだのゴムまりだのと一しょに一束ひとたば画札えふだを取り出した。これは駄菓子屋だがしやに売っている行軍将棋こうぐんしょうぎの画札である。
少年 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
テエブルの左に並んでいるのはスペイドの一や画札えふだばかり。
誘惑 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)