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餓
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うゑ
ふりがな文庫
“
餓
(
うゑ
)” の例文
が、
畢竟
(
つまり
)
は慾張りと
怠
(
なま
)
け者の熱心さで、氣狂ひ染みた
雷同性
(
らいどうせい
)
に引摺られて、春の夜の薄寒さも、
餓
(
うゑ
)
も
疲
(
つか
)
れも物の數ではありません。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
如何
(
いかん
)
となれば、
人間
(
にんげん
)
全體
(
ぜんたい
)
は、
餓
(
うゑ
)
だとか、
寒
(
さむさ
)
だとか、
凌辱
(
はづかし
)
めだとか、
損失
(
そんしつ
)
だとか、
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
するハムレツト
的
(
てき
)
の
恐怖
(
おそれ
)
などの
感覺
(
かんかく
)
から
成立
(
なりた
)
つてゐるのです。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
食糧
(
かしげ
)
を
誰
(
だれ
)
の与ふらん、ボウダの国のひとやには、日々に一度の食事さへ、片手にぎりの
焼麦粉
(
こがし
)
より、得られぬためし受けむには
餓
(
うゑ
)
と
凍
(
こご
)
えに果てやせん
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
わがためには
餓
(
うゑ
)
の名をえてこののちなほも人を
籠
(
こ
)
むべき
塒
(
とや
)
なる小窓が 二二—二四
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
○そも/\金銭の
貴
(
たつとき
)
こと、
魯氏
(
ろし
)
が
神銭論
(
しんせんろん
)
に
尽
(
つく
)
したれば今さらいふべくもあらず。
年
(
とし
)
の凶作はもとより事に
臨
(
のぞん
)
で
餓
(
うゑ
)
にいたる時小判を
甜
(
なめ
)
て
腹
(
はら
)
は
彭張
(
ふくれ
)
ず、
餓
(
うゑ
)
たる時の小判一枚は飯一
碗
(
わん
)
の光をなさず。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
餓
(
うゑ
)
と
苛責
(
かしやく
)
とに疲れ果てて、最早助けを呼ぶ力もなく、僅かに顏を擧げて夢心地に、灯をかざしてゐる救ひの手の、誰彼の顏を眺めるのでした。
銭形平次捕物控:152 棟梁の娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
○そも/\金銭の
貴
(
たつとき
)
こと、
魯氏
(
ろし
)
が
神銭論
(
しんせんろん
)
に
尽
(
つく
)
したれば今さらいふべくもあらず。
年
(
とし
)
の凶作はもとより事に
臨
(
のぞん
)
で
餓
(
うゑ
)
にいたる時小判を
甜
(
なめ
)
て
腹
(
はら
)
は
彭張
(
ふくれ
)
ず、
餓
(
うゑ
)
たる時の小判一枚は飯一
碗
(
わん
)
の光をなさず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
中には随分馬鹿々々しいのもありますが、十中八九は理詰めで、梅干大の兵粮丸が三つか五つで、少きは半日一日、多きは三日七日の
餓
(
うゑ
)
を
凌
(
しの
)
いだと傳へて居ります。
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
兵家、仁術家は皆知つて居る筈だ。遠きは義經の兵粮丸、楠氏の兵粮丸、竹中半兵衞の兵粮丸など言ふものがある。兵書には
蝮蛇
(
まむし
)
、
茯苓
(
ふくりやう
)
、南天の實、
白蝋
(
はくらふ
)
、虎の肉などを用ひ、一丸よく數日の
餓
(
うゑ
)
を
銭形平次捕物控:025 兵粮丸秘聞
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
餓
常用漢字
中学
部首:⾷
15画
“餓”を含む語句
餓死
飢餓
大施餓鬼
男餓鬼
餓鬼
饑餓
餓鬼道
餓鬼振舞
施餓鬼
餓狼
餓莩
餓鬼大将
川施餓鬼
餓鬼草紙
餓虎
餓鬼大將
色餓鬼
女餓鬼
餓鬼奴
餓殍
...