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震旦
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しんたん
ふりがな文庫
“
震旦
(
しんたん
)” の例文
芳賀博士はこの話を『今昔物語』十巻三十八語の
原
(
もと
)
と見定められた、その話は昔
震旦
(
しんたん
)
の猟師海辺に山指し出た所に隠れて鹿を待つと
十二支考:03 田原藤太竜宮入りの話
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
内供は、
震旦
(
しんたん
)
の話の
序
(
ついで
)
に
蜀漢
(
しょくかん
)
の
劉玄徳
(
りゅうげんとく
)
の耳が長かったと云う事を聞いた時に、それが鼻だったら、どのくらい自分は心細くなくなるだろうと思った。
鼻
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
我朝はいふに及ばず、
天竺
(
てんぢく
)
震旦
(
しんたん
)
にも
是程
(
さほど
)
の法滅有るべしともおぼえず、
優填
(
うてん
)
大王の
紫磨金
(
しまごん
)
を
瑩
(
みが
)
き、
毘首羯摩
(
びしゆかつま
)
が
赤栴檀
(
しやくせんだん
)
を
刻
(
きざみ
)
しも、
纔
(
わづか
)
に等身の御仏なり。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
或いは
震旦
(
しんたん
)
上代の宝貝の名を知って後に、それを直訳したとも見られようが、わが語のタカラが
彼
(
か
)
の「宝」に当るということにも若干の思慮を必要とする。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
天竺
(
てんぢく
)
震旦
(
しんたん
)
古例
(
これい
)
あり
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
▼ もっと見る
震旦
(
しんたん
)
から渡って参りました、あの
摩利
(
まり
)
の教と申すものだそうで、
摩利信乃法師
(
まりしのほうし
)
と申します男も、この国の生れやら、
乃至
(
ないし
)
は
唐土
(
もろこし
)
に人となったものやら
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
震旦
(
しんたん
)
の小説にはよくある話だが、或いは古い昔にセヂの管理、寿命や運勢を附与する力が、ニルヤにあったという信仰から、筋を引いているものとも考えられぬことはない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
姫や
若
(
わか
)
の顔、
女房
(
にょうぼう
)
の
罵
(
ののし
)
る声、
京極
(
きょうごく
)
の
屋形
(
やかた
)
の庭の景色、
天竺
(
てんじく
)
の
早利即利兄弟
(
そうりそくりきょうだい
)
、
震旦
(
しんたん
)
の
一行阿闍梨
(
いちぎょうあじゃり
)
、本朝の
実方
(
さねかた
)
の
朝臣
(
あそん
)
、——とても一々数えてはいられぬ。
俊寛
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大饗
(
おほみうけ
)
の引出物に
白馬
(
あをうま
)
ばかりを三十頭、賜つたこともございますし、
長良
(
ながら
)
の橋の
橋柱
(
はしばしら
)
に御寵愛の
童
(
わらべ
)
を立てた事もございますし、それから又華陀の術を傳へた
震旦
(
しんたん
)
の僧に
地獄変
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
大饗
(
おほみうけ
)
の引出物に
白馬
(
あをうま
)
ばかりを三十頭、
賜
(
たまは
)
つたこともございますし、
長良
(
ながら
)
の橋の
橋柱
(
はしばしら
)
に御寵愛の
童
(
わらべ
)
を立てた事もございますし、それから又
華陀
(
くわだ
)
の術を伝へた
震旦
(
しんたん
)
の僧に
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その医者と云うのは、もと
震旦
(
しんたん
)
から渡って来た男で、当時は
長楽寺
(
ちょうらくじ
)
の
供僧
(
ぐそう
)
になっていたのである。
鼻
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
よくものの草紙などに、
震旦
(
しんたん
)
から
天狗
(
てんぐ
)
が渡ったと書いてありますのは、丁度あの
染殿
(
そめどの
)
の
御后
(
おきさき
)
に鬼が
憑
(
つ
)
いたなどと申します通り、この沙門の事を
譬
(
たと
)
えて云ったのでございます。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
震旦
(
しんたん
)
までも伝える事でございましょう。
邪宗門
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
“震旦”の意味
《固有名詞》
中国の古称。
(出典:Wiktionary)
震
常用漢字
中学
部首:⾬
15画
旦
常用漢字
中学
部首:⽇
5画
“震”で始まる語句
震
震駭
震撼
震動
震災
震盪
震慄
震怒
震憾
震声