“摩利”の読み方と例文
読み方割合
まり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いや、予が前で神仏の名は申すまい。不肖ながら、予は天上皇帝の神勅を蒙って、わが日の本に摩利の教をこうと致す沙門の身じゃ。」
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
さては邪見な七蔵め、何事したるかと彼此さがして大きなるの抜けたる所よりけば、鬼か、悪魔か、言語同断、当世の摩利夫人とさえ珠運が尊く思いし女を、取って抑えて何者の仕業ぞ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
洛中に一人の異形沙門が現れまして、とんと今までに聞いた事のない、摩利の教と申すものを説きめ始めました。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)