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もとめ
ふりがな文庫
“
需
(
もとめ
)” の例文
貯蔵、製粉、製麭に関するあらゆる科学的並びに実用的の研究をする外、なお広く民間の
需
(
もとめ
)
に応じて雑穀、粉、麺麭等の分析等をするそうである。
話の種
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
第三号には、硯友社員ではないらしいが露の屋尾花という人の改名披露が載っておる。「今般去る貴婦人の
需
(
もとめ
)
に応じグット
艶
(
つや
)
ッぽく露の家尾花と改号」
硯友社の勃興と道程:――尾崎紅葉――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
次いで千八百九十六年北斎伝出でしがその編纂の資料はもとビングの
需
(
もとめ
)
によりて一日本人の蒐集せしものなりしを
江戸芸術論
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
先生の平生
甚
(
はなは
)
だ多忙にして執筆の閑を得ずその
儘
(
まま
)
に経過したりしに、一昨年の秋、
或
(
あ
)
る外国人の
需
(
もとめ
)
に応じて維新前後の実歴談を述べたる折、
風
(
ふ
)
と思い立ち
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
先生の平生
甚
(
はなは
)
だ多忙にして執筆の閑を得ずその
儘
(
まま
)
に経過したりしに、一昨年の秋、
或
(
あ
)
る外国人の
需
(
もとめ
)
に応じて維新前後の実歴談を述べたる折、
風
(
ふ
)
と思い立ち
福翁自伝:01 〔慶應義塾の社中にては〕
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
▼ もっと見る
丹泉の俗物でないことを知って
交
(
まじわ
)
っていた唐氏は喜んで引見して、そしてその
需
(
もとめ
)
に応じた。
骨董
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
山家の人の
話
(
はなし
)
に熊を
殺
(
ころす
)
こと二三疋、
或
(
ある
)
ひは
年
(
とし
)
歴
(
へ
)
たる熊一疋を殺も、其山かならず
荒
(
ある
)
る事あり、
山家
(
さんか
)
の人これを熊
荒
(
あれ
)
といふ。このゆゑに
山村
(
さんそん
)
の
農夫
(
のうふ
)
は
需
(
もとめ
)
て熊を
捕
(
とる
)
事なしといへり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
私が先ず腹蔵なく依頼者の秘密を聞いた上でなければ
需
(
もとめ
)
に応ぜぬは是が為です、依頼者は既に私は自分の悪事を聞き取られた上に前身の顔形と後身の顔形とを取られて居ますゆえ
幽霊塔
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
先生、諭吉に
序文
(
じょぶん
)
を
命
(
めい
)
ず。諭吉は
年来
(
ねんらい
)
他人の書に
序
(
じょ
)
するを
好
(
この
)
まずして一切その
需
(
もとめ
)
を
謝絶
(
しゃぜつ
)
するの例なれども、諭吉の先生における一
身上
(
しんじょう
)
の
関係
(
かんけい
)
浅
(
あさ
)
からずして
旧恩
(
きゅうおん
)
の忘るべからざるものあり。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
端書
(
はしがき
)
せよとの
需
(
もとめ
)
はあれど。筆
持
(
もつ
)
すべも
白炭
(
しらすみ
)
や。
焼
(
やか
)
ぬ昔の雪の枝炭屋の妻程黒からで鈍き作意の
炭手前
(
すみでまえ
)
。曲り
形
(
なり
)
なる飾り炭。
唯
(
たゞ
)
管炭
(
くだずみ
)
のくだ/\しけれど。
輪炭
(
わずみ
)
胴炭
(
どうずみ
)
点炭
(
てんずみ
)
と重ねて御求めの
有之様
(
これあるよう
)
。
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ソコで今金の話が出て来て、その金の声を聞き前説を変じて学校監督の
需
(
もとめ
)
に応じようと
云
(
い
)
えば、前に
之
(
これ
)
を謝絶したのが間違いか、ソレが間違いでなければ今その金を
請取
(
うけと
)
るのが間違いである。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
旅行の先々で人の
需
(
もとめ
)
に応じて詩を
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
談語楼銀馬
(
だんごろうぎんば
)
の
需
(
もとめ
)
に
応
(
おう
)
じて
落語の濫觴
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“需(
甑
)”の解説
甑(こしき)は、古代中国を発祥とする米などを蒸すための土器。需とも。竹や木などで作られた蒸籠と同じく蒸す調理のために用いる。
(出典:Wikipedia)
需
常用漢字
中学
部首:⾬
14画
“需”を含む語句
必需
需用
需要
必需的
軍需
軍需倉庫
軍需力
軍需品
軍需相
軍需興業
軍需船