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間半
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けんはん
『ひどい
蛆だなア。』と、一
番近く
寄つた
某家の
武士の
側からでも、
死體まではまだ一
間半ばかりの
距離があつた。
此度のは、
一昨日の
朝から
懸つた
仕事で、ハヤ
其半を
挽いた。
丈四
間半、
小口三
尺まはり
四角な
樟を
眞二つに
割らうとするので、
與吉は十七の
小腕だけれども、
此業には
長けて
居た。
左の方の柱には古笠と
古蓑とが掛けてあつて、右の方の
暖炉の上には写真板の手紙の額が黒くなつて居る。北側の
間半の壁には坊さんの書いた
寒山の詩の小幅が掛つて居るが極めて渋い字である。
舟がまた一
間半ばかり
岸を
離れた
時、
玄竹は
下男を
促して
兩掛けを
擔がせ、
大急ぎで
岸へ
駈け
付けて