-
トップ
>
-
酒食
>
-
しゆしよく
百樹曰、
余小千谷にありし時
岩居余に
地獄谷の火を見せんとて、
社友五人を
伴ひ
用意の
酒食を
奚奴二人に
荷しめ
頼み
置半四郎は又亭主へもよく
手當を申
付一ト間に入て
休息しやれ/\
草臥たり
拙者は酒を
飮べしと又々
酒肴を
取寄酒食をなして其夜は
臥床へ入にけり偖新藤夫婦は思ひ
寄ざる危難を
百樹曰、
余小千谷にありし時
岩居余に
地獄谷の火を見せんとて、
社友五人を
伴ひ
用意の
酒食を
奚奴二人に
荷しめ
お取にてと
問れて老人
一滴ホロリと
泪を
翻しながら初て
逢た此方衆に話すも
最ど
面伏ながら
不※した事から此樣に
吾儕の家にて
酒食するも何かの縁と思ふ故
我身の
恥を包もせで話すを
暖国の雪一尺以下ならば
山川村里立地に
銀世界をなし、雪の
飄々翩々たるを
観て花に
諭へ玉に
比べ、
勝望美景を
愛し、
酒食音律の
楽を
添へ、
画に
写し
詞につらねて
称翫するは
和漢古今の
通例なれども