トップ
>
足代
>
あじろ
ふりがな文庫
“
足代
(
あじろ
)” の例文
背
(
せ
)
を
高
(
たか
)
く、
足
(
あし
)
を
踏
(
ふ
)
んで、
沼
(
ぬま
)
の
岸
(
きし
)
を
離
(
はな
)
れると、
足代
(
あじろ
)
に
突立
(
つゝた
)
つて
見送
(
みおく
)
つた
坊主
(
ばうず
)
の
影
(
かげ
)
は、
背後
(
うしろ
)
から
蔽覆
(
おつかぶ
)
さる
如
(
ごと
)
く、
大
(
おほひ
)
なる
形
(
かたち
)
に
成
(
な
)
つて
見
(
み
)
えた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此方
(
こちら
)
は猿子橋の
際
(
きわ
)
に汚い
足代
(
あじろ
)
を掛けて、
苫
(
とま
)
が掛っていて、籾倉の
塗直
(
ぬりなお
)
し、其の下に
粘土
(
ねばつち
)
が有って、一方には
寸莎
(
すさ
)
が切ってあり、職人も大勢這入って居るが
敵討札所の霊験
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「わが為の道具につかひて、これを
足代
(
あじろ
)
にとすれば何の恥しきことか、却つて心をかしかるべし」そして
婦人と文学
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
勿躰
(
もつたい
)
ない、
名僧智識
(
めいそうちしき
)
で
有
(
あ
)
つたもの、と
足代
(
あじろ
)
の
藁
(
わら
)
を
頂
(
いたゞ
)
いたゞがの、……
其
(
それ
)
では、お
前様
(
めえさま
)
が
私
(
わし
)
の
後
(
あと
)
へござつて、
其
(
そ
)
の
坊主
(
ばうず
)
に
逢
(
あは
)
しつたものだんべい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
戞然
(
かちり
)
と
音
(
おと
)
して
足代
(
あじろ
)
の
上
(
うへ
)
へ、
大空
(
おほぞら
)
からハタと
落
(
お
)
ちて
来
(
き
)
たものがある……
手
(
て
)
に
取
(
と
)
ると
霰
(
あられ
)
のやうに
冷
(
つめ
)
たかつたが、
消
(
き
)
えも
解
(
と
)
けもしないで、
破
(
やぶ
)
れ
法衣
(
ごろも
)
の
袖
(
そで
)
に
残
(
のこ
)
つた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
その
夜
(
よ
)
のうちに、池の島へ
足代
(
あじろ
)
を組んで、朝は早や法壇が調った。無論、略式である。
伯爵の釵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
其の
夜
(
よ
)
のうちに、池の島へ
足代
(
あじろ
)
を組んで、朝は
早
(
は
)
や法壇が
調
(
ととの
)
つた。無論、略式である。
伯爵の釵
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
代
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
“足代”で始まる語句
足代場
足代板
足代権太夫弘訓