賣買うりかひ)” の例文
新字:売買
日毎ひごとにクリストの賣買うりかひせらるゝ處にてこれを思ひめぐらす者これを願ひかつはや企圖たくみぬ、さればまた直ちにこれを行はむ 四九—五一
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
うるすべなど知らざる上にみやこは知らず在方ざいかたでは身の賣買うりかひ法度はつとにて誰にたのまん樣もなく當惑たうわくなして居たりしが十兵衞はたひざ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
木曾馬きそうまちひさいが、足腰あしこし丈夫ぢやうぶで、よくはたらくとつて、それをひに博勞ばくらう毎年まいねん諸國しよこくからあつまります。博勞ばくらうとはうま賣買うりかひ商賣しやうばいにするひとのことです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
和蘭陀オランダのはさわがなかつたが、蕃蛇剌馬ばんじやらあまん酋長しうちやうは、おび手繰たぐつて、長劍ちやうけんつかけました。……のお夥間なかまです……ひと賣買うりかひをする連中れんぢうは……まあね、やり給仕きふじが、これあわてて受取うけとつたつて。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
血と殉教とをもて築きあげし神殿みやの内に賣買うりかひの行はるゝためいま一たび聖怒みいかりを起し給へと 一二一—一二三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)