“うりかひ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売買55.6%
賣買44.4%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ターマンは、方々にできるいろ/\の品物を、売買うりかひしながら、南洋にちらばつてる小さな島、人間のすんでる島や誰もゐない島を、探検してまはつてる男です。
シロ・クロ物語 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
あれは番町の方の鰐淵と申す、地面や家作などの売買うりかひを致してをります者の手代で、はざまとか申しました」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
木曾馬きそうまちひさいが、足腰あしこし丈夫ぢやうぶで、よくはたらくとつて、それをひに博勞ばくらう毎年まいねん諸國しよこくからあつまります。博勞ばくらうとはうま賣買うりかひ商賣しやうばいにするひとのことです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
和蘭陀オランダのはさわがなかつたが、蕃蛇剌馬ばんじやらあまん酋長しうちやうは、おび手繰たぐつて、長劍ちやうけんつかけました。……のお夥間なかまです……ひと賣買うりかひをする連中れんぢうは……まあね、やり給仕きふじが、これあわてて受取うけとつたつて。
印度更紗 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)