“ばいばい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
売買85.7%
賣買14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「この世の悪魔あくまの店にあるものは何ものもみな相応のあたいがあって売買ばいばいされるが、価なしに得らるるものは独りかみのみ」
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
二 遠野の町は南北の川の落合おちあいにあり。以前は七七十里しちしちじゅうりとて、七つの渓谷おのおの七十里の奥より売買ばいばいの貨物をあつめ、そのいちの日は馬千匹、人千人のにぎわしさなりき。
遠野物語 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
このをとこ書畫しよぐわ骨董こつとうみちあかるいとかいふので、平生へいぜいそんなものの賣買ばいばい周旋しうせんをして諸方しよはう出入でいりするさうであつたが、すぐさま叔父をぢ依頼いらいけて、だれそれがしなにしいとふから、一寸ちよつと拜見はいけんとか
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)