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誦
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とな
ふりがな文庫
“
誦
(
とな
)” の例文
誦
(
とな
)
えたから虎
這
(
は
)
う森の樹株に
固着
(
ひっつい
)
て人の頭を嫌いになれ、後脚に土重く附き前足に石重く附いて歩けぬようになれ、かく身を重くする呪を
十二支考:01 虎に関する史話と伝説民俗
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
何かを
誦
(
とな
)
えてるのが見てとられた。オリヴィエはその
枕頭
(
ちんとう
)
に来て、彼女の上に身をかがめた。彼女はまだ彼を見分けて、弱々しく
微笑
(
ほほえ
)
みかけた。
ジャン・クリストフ:08 第六巻 アントアネット
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
「グレートヘンや、も一度見てきておくれ。いっそのことすっかり消しておしまいよ。みんな、こっちへおいで、一緒にヨハネ福音書を
誦
(
とな
)
えましょう。」
ユダヤ人のブナの木:山深きヴェストファーレンの風俗画
(旧字新仮名)
/
ドロステ=ヒュルスホフアネッテ・フォン
(著)
したがって昔から、一般にこの般若の四句の呪文は、何がなしに、ありがたい功徳があるというので、そのまま翻訳せずに、信じ且つ
誦
(
とな
)
えていたのです。
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
仰
(
おっしゃ
)
って、いまは、透き通るようなお手をお組みなされ、
暫
(
しばら
)
く無言でいらっしゃる、お側へツッ
伏
(
ぷ
)
して、
平常
(
ふだん
)
教えて下すった
祈願
(
いのり
)
の言葉を二た度三度繰返して
誦
(
とな
)
える
中
(
うち
)
に
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
▼ もっと見る
麓
(
ふもと
)
からこうやって一里ばかりも来たかと思うと、風も
清々
(
すがすが
)
しい薬の
香
(
か
)
がして、何となく身に
染
(
し
)
むから、
心願
(
しんがん
)
があって近頃から読み覚えたのを、
誦
(
とな
)
えながら
歩行
(
ある
)
いているんだ。
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
そう云ってダーシャは、鎮魂の祈りを
誦
(
とな
)
え胸の上で十字を切った。ダーシャは字を知らない女であった。日曜の溌剌とした人波を見ていて、朝子はこのこともよく思い出した。
おもかげ
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
先刻
(
さっき
)
あの悲鳴を聞いた瞬間に、「仙太め、
南無阿弥陀仏
(
なむあみだぶつ
)
!」と口の中で
誦
(
とな
)
えた程だ。
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さうして今、私は、それでは十分ではないと感じたのである。私は、八年の間の
慣例
(
ならはし
)
に、たつた半日であき/\してしまつた。私は自由を欲した。自由に
喘
(
あへ
)
いだ。自由の爲めに祈を
誦
(
とな
)
へた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
これを
誦
(
とな
)
えただけでも無明の
煩悩
(
まよい
)
をとり除いて、
悟
(
さと
)
りを開くことができるのです。「
即身
(
そくしん
)
に
法如
(
ほうにょ
)
を証す」
般若心経講義
(新字新仮名)
/
高神覚昇
(著)
*6 めでたし、聖寵
充滿
(
みちみ
)
てるマリア——母親が念珠をくりながら下記の天使祝詞(Ave Maria)を
誦
(
とな
)
えているのである。——めでたし、聖寵充滿てるマリア、主御身と共にまします。
ユダヤ人のブナの木:山深きヴェストファーレンの風俗画
(旧字新仮名)
/
ドロステ=ヒュルスホフアネッテ・フォン
(著)
誦
漢検1級
部首:⾔
14画
“誦”を含む語句
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誦経
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讀誦
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誦念
諷誦文
誦読
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