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細帯
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ほそおび
ふりがな文庫
“
細帯
(
ほそおび
)” の例文
旧字:
細帶
(
為様
(
しやう
)
がないねえ、)といひながら、かなぐるやうにして、
其
(
そ
)
の
細帯
(
ほそおび
)
を
解
(
と
)
きかけた、
片端
(
かたはし
)
が
土
(
つち
)
へ
引
(
ひ
)
かうとするのを、
掻取
(
かいと
)
つて
一寸
(
ちよいと
)
猶予
(
ためら
)
ふ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ただ幾分か優しいように着こなすだけであって着物の
仕立方
(
したてかた
)
は同じ事である。帯は幅一
寸
(
すん
)
五
分
(
ぶ
)
位、
丈
(
たけ
)
は八尺位、まあ
細帯
(
ほそおび
)
のようなものです。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
○さて
押
(
おし
)
に
来
(
きた
)
りし男女まづ
普光寺
(
ふくわうじ
)
に入りて
衣服
(
いふく
)
を
脱了
(
ぬぎすて
)
、身に持たる物もみだりに
置棄
(
おきすて
)
、
婦人
(
ふじん
)
は
浴衣
(
ゆかた
)
に
細帯
(
ほそおび
)
まれにははだかもあり、男は皆
裸
(
はだか
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
すると、なにかやわらかなものが、忍剣の
頬
(
ほお
)
をなでてははなれ、なでてははなれするので、かれはうるさそうにそれを手でつかんだ時、はじめて赤い
絹
(
きぬ
)
の
細帯
(
ほそおび
)
であったことを知った。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
○さて
押
(
おし
)
に
来
(
きた
)
りし男女まづ
普光寺
(
ふくわうじ
)
に入りて
衣服
(
いふく
)
を
脱了
(
ぬぎすて
)
、身に持たる物もみだりに
置棄
(
おきすて
)
、
婦人
(
ふじん
)
は
浴衣
(
ゆかた
)
に
細帯
(
ほそおび
)
まれにははだかもあり、男は皆
裸
(
はだか
)
なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
霧
(
きり
)
の
這
(
は
)
ふ
田川
(
たがわ
)
の水を、ほの
白
(
じろ
)
い、
笊
(
ざる
)
で
掻
(
か
)
き/\、
泡沫
(
あわ
)
を薄青く
掬
(
すく
)
ひ取つては、
細帯
(
ほそおび
)
につけた
畚
(
びく
)
の中へ、ト腰を
捻
(
ひね
)
り
状
(
ざま
)
に、ざあと、光に照らして移し込む。
光籃
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
五ばんに
踊
(
をどり
)
の者大勢花やかなる
浴衣
(
ゆかた
)
に(正月なれど人勢に
熱喿
(
あつく
)
てゆかた也)色ある
細帯
(
ほそおび
)
をなし
群行
(
むらがりゆく
)
、
里言
(
りげん
)
にこれをごうりんしやうといふ、こは
降臨象
(
こうりんしやう
)
なるべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お幾は段を
踏辷
(
ふみすべ
)
らすようにしてずるりと下りて店さきへ駆け出すと、
欄干
(
てすり
)
の下を駆け抜けて壁について今、婆さんの前へ
衝
(
つ
)
と来たお米、素足のままで、
細帯
(
ほそおび
)
ばかり
政談十二社
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
細
常用漢字
小2
部首:⽷
11画
帯
常用漢字
小4
部首:⼱
10画
“細”で始まる語句
細
細々
細君
細工
細面
細作
細引
細流
細道
細紐