“踏辷”の読み方と例文
読み方割合
ふみすべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
拓は動じないで、磐石のごとく坐っているので、思わず手を放して、一人で縁側へ出たが、踏辷(ふみすべ)ったのか腰を突いた。
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
喚(わめ)きつつ身を捻返(ねぢかへ)して、突掛けし力の怪き強さに、直行は踏辷(ふみすべ)らして尻居に倒るれば、彼は囃(はや)し立てて笑ふなり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
お幾は段を踏辷(ふみすべ)らすようにしてずるりと下りて店さきへ駆け出すと、欄干(てすり)の下を駆け抜けて壁について今、婆さんの前へ衝(つ)と来たお米、素足のままで、細帯(ほそおび)ばかり
政談十二社 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)