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粉薬
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こぐすり
ふりがな文庫
“
粉薬
(
こぐすり
)” の例文
旧字:
粉藥
かぢ「おう/\大層黒血が流れる、私の
宅
(
うち
)
はツイ一軒
隔
(
お
)
いて隣だが、
直
(
すぐ
)
に癒る
宜
(
い
)
い
粉薬
(
こぐすり
)
が
他処
(
よそ
)
から貰って来てあるから宅へおいで」
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分):02 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
細い
小路
(
こうじ
)
を突き抜けると、支那町の真中へ出た。妙な
臭
(
におい
)
がする。
先刻
(
さっき
)
から胸が痛むのでポッケットから、
粉薬
(
こぐすり
)
を出して飲もうとするがあいにく水がない。
満韓ところどころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
市野さんは袂から小さい
粉薬
(
こぐすり
)
の壜を出して、これは秘密の薬だから決して人に見せてはいけない、飲んでしまったら空壜を川のなかへほうり込んでしまえという。
水鬼
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
言ひ忘れたが、零余子の本職は
粉薬
(
こぐすり
)
と粉薬とを乳鉢の中ですり混ぜる薬剤師である。
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
それにしてもその毒はどこにしまってあるだろう。さっきも着物はこっちが着せ替えて
遣
(
や
)
った。
粉薬
(
こぐすり
)
か何かを紙入に入れて持っていはしないか。紙入はあの上着にあるはずである。いやいや。
みれん
(新字新仮名)
/
アルツール・シュニッツレル
(著)
▼ もっと見る
玄関には、腰掛けたのや、上込んだのや、薄汚い
扮装
(
なり
)
をした通ひの患者が八九人、詰らな相な顔をして、
各自
(
てんで
)
に薬瓶の数多く並んだ棚や
粉薬
(
こぐすり
)
を分量してゐる小生意気な薬局生の手先などを眺めてゐた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「例の恐ろしい
粉薬
(
こぐすり
)
だが、どこからお前さん手に入れたのさ?」
南蛮秘話森右近丸
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
粉薬
(
こぐすり
)
やあふむく口に秋の風
自選 荷風百句
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
帰りがけに玄関脇の薬局で、
粉薬
(
こぐすり
)
のまま
含嗽剤
(
がんそうざい
)
を受取って、それを百倍の
微温湯
(
びおんとう
)
に溶解して、一日十数回使用すべき注意を受けた時、宗助は会計の請求した治療代の案外
廉
(
れん
)
なのを喜んだ。
門
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
これ/\
何
(
なん
)
でも
医者
(
いしや
)
の
云
(
い
)
ふ
通
(
とほり
)
になれ、
素人
(
しろうと
)
の
癖
(
くせ
)
に
何
(
なに
)
が
解
(
わか
)
るものか、
是
(
これ
)
は
舎利塩
(
しやりえん
)
を
四匁
(
しもんめ
)
粉薬
(
こぐすり
)
にして
遣
(
つか
)
はすから、
硝盃
(
コツプ
)
に水を
注
(
つ
)
ぎ
能
(
よ
)
く
溶
(
と
)
いて
然
(
さ
)
うして
飲
(
の
)
め、
夫
(
それ
)
から
規那塩
(
きなえん
)
を一
分
(
ぶん
)
入
(
い
)
れる
処
(
ところ
)
ぢやが
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“粉薬”の意味
《名詞》
粉薬(ふんやく、こなぐすり、こぐすり)
粉末状になった薬。粉剤。散剤。
(出典:Wiktionary)
粉
常用漢字
小5
部首:⽶
10画
薬
常用漢字
小3
部首:⾋
16画
“粉”で始まる語句
粉
粉雪
粉微塵
粉本
粉砕
粉黛
粉々
粉末
粉飾
粉韲