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禽
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きん
ふりがな文庫
“
禽
(
きん
)” の例文
この
壁柱
(
かべはしら
)
は
星座
(
せいざ
)
に
聳
(
そび
)
え、
白雲
(
はくうん
)
に
跨
(
また
)
がり、
藍水
(
らんすゐ
)
に
浸
(
ひた
)
つて、
露
(
つゆ
)
と
雫
(
しづく
)
を
鏤
(
ちりば
)
め、
下草
(
したくさ
)
の
葎
(
むぐら
)
おのづから、
花
(
はな
)
、
禽
(
きん
)
、
鳥
(
とり
)
、
虫
(
むし
)
を
浮彫
(
うきぼり
)
したる
氈
(
せん
)
を
敷
(
し
)
く。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
河また河、谷また谷、ぼうぼうたる草は身を没して怪
禽
(
きん
)
昼も
鳴
(
な
)
く、そのあいだ
猛獣
(
もうじゅう
)
毒蛇
(
どくじゃ
)
のおそれがある、
蕃人
(
ばんじん
)
襲来
(
しゅうらい
)
のおそれもある。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
故に将士は営に至れば、
即
(
すなわ
)
ち休息するを得、
暇
(
いとま
)
あれば王
射猟
(
しゃりょう
)
して地勢を周覧し、
禽
(
きん
)
を
得
(
う
)
れば将士に
頒
(
わか
)
ち、塁を抜くごとに
悉
(
ことごと
)
く
獲
(
う
)
るところの財物を
賚
(
たま
)
う。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
山村の家の壁には、遇然二三日まへに、知人が携へておいて行つた
明末清初
(
みんまつしんしよ
)
の畫僧八大山人の水墨畫が懸かつてゐる。梅花小
禽
(
きん
)
と函題にある半切ほどな繪なのである。
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
一二
禽
(
きん
)
を
制
(
せい
)
するは
気
(
き
)
にあり。
婦
(
ふ
)
を制するは其の
夫
(
をつと
)
の
雄
(
を
)
々しきにありといふは、
現
(
げ
)
にさることぞかし。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
▼ もっと見る
かつは一を知って十を知る
悧発
(
りはつ
)
であるばかりでなく、
四川弓
(
しせんきゅう
)
と呼ぶ
短弓
(
たんきゅう
)
を
手挟
(
たばさ
)
み、わずか三本の矢を帯びて郊外に出れば、必ず百
禽
(
きん
)
の獲物を夕景にはさげて帰るというのでも
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
静かに、
春園
(
しゅんえん
)
の
禽
(
きん
)
は、昼を啼きぬいていた。
三国志:03 群星の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
禽
漢検準1級
部首:⽱
13画
“禽”を含む語句
禽獣
水禽
小禽
家禽
野禽
禽獸
山禽
川千禽
禽鳥
猛禽
群禽
山千禽
良禽
仙禽
怪禽
名禽
禽語楼
子禽
禽音
飛禽
...