“怪禽”の読み方と例文
読み方割合
かいきん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
すなわちウブメ鳥と名づくる一種の怪禽かいきんの話を別にして考えると、ウブメは必ず深夜に道のあぜに出現し赤子あかごを抱いてくれといって通行人を呼び留める。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
このあたりでは鳴かない怪禽かいきんが、やや下ったところの飯綱権現の境内の杉の大木の梢では、しきりに鳴きます。
大菩薩峠:20 禹門三級の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
雨はこの時漸くれて、軒の玉水絶々たえだえに、怪禽かいきん鳴過なきすぐる者両三声さんせいにして、跡松風の音颯々さつさつたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)