“三声”のいろいろな読み方と例文
旧字:三聲
読み方割合
みこえ83.3%
さんせい16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それが三声みこえめになると、泣くような、怨むような、呻吟うめくような、くるしもがくかと思う意味があきらかにこもって来て、あたらしくまた耳をつんざく……
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そのときもうそろそろしらみかかってきた大空おおぞらの上を、ほととぎすが二声ふたこえ三声みこえいてとおって行きました。大臣だいじんいて
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
雨はこの時漸くれて、軒の玉水絶々たえだえに、怪禽かいきん鳴過なきすぐる者両三声さんせいにして、跡松風の音颯々さつさつたり。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)