“みこえ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
御声61.5%
三声38.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
身もたまも捧げて彼を愛すと誓へる神前の祈祷いのり、嬉しき心、つらおもひ、千万無量の感慨は胸臆三寸の間にあふれて、父なる神の御声みこえ、天にます亡母はゝの幻あり/\と見えつ、聞えつ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
ほとんど奇蹟きせきの、天来の御声みこえに泣いておわびを申し上げたあの時だよ。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
二声ふたこえ三声みこえ呼んでみたが、グウ/″\といびき途断とぎれませんから、そっと襟の間へ細引を挟み、また此方こちらあやに取って、お賤は新吉に眼くばせをするから、新吉ももう仕方がないと度胸をえて
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
御厨子を据えて、さてどこへ置直そうと四辺あたりた時、蚊帳の中で、三声みこえばかり、いたく明がうなされた。が……此方こなたの胸が痛んだばかりで、揺起すまでもなく、さいわいにまたしずかになった。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)